こんにちは、アラフォーで初の子育てに奮闘中のサラリーマン、アマシン@amashinkun_papaです。男の目線から育児に役立つ情報を発信しています。
突然ですが、「股関節脱臼」ってご存じですか?
え?知らない?
いや私もこれまで聞いたことなかったんですが、1ヶ月健診で娘を病院に連れていったとき、お医者さんに言われたんですよ。
「赤ちゃん、股関節脱臼の気配があるので、気をつけましょうね!」
え!なにその病気?ていうか、先生なんでそんなに明るく言うの?
平常心を装いつつも、内心ビクビクしているアマシン…。
僕の不安げな表情を読み取ったのか、先生はすぐさま「股関節脱臼は赤ちゃんがなりやすい症状のひとつで、お父さんお母さんが日々のお世話に気を付けていれば未然に防げますよ!」とフォローしてくれました。
先生のアドバイスに従って、娘のお世話を見直すこと数週間、股関節脱臼の症状が次第に改善。3ヶ月健診のときは「大丈夫です、順調ですね」と先生のお墨付きをいただきました!
この記事は、股関節脱臼の基本的な知識や、症状を引き起こさないために気をつけるポイントについて紹介します。
パパは、こんな症状があるということを知っておけば、もし問題に直面したときも冷静に対応できるはず。ぜひ頭の片隅に入れておきましょう!
逆子、女の子、寒い季節も、脱臼になりやすい条件
まず、股関節脱臼とは何なのか?
これは太ももの骨(大腿骨)が、本来はまり込んでいる骨盤の受け皿からはずれていたり、はずれかけたりしている症状です(発育性股関節形成不全とも)。
その結果、股関節の変形を起こして、長期的な機能障害につながることもあります。治療が遅れると、大人になっても股関節の疾患など影響が残ることも。
ではなぜ赤ちゃんに起こりやすいのかというと、関節がまだ発達段階だから。
赤ちゃんの足はカエルのように広がったM字形をしていますが、関節がまだ緩く、骨盤の受け皿も成長途中です。そのため関節の緩い足をまっすぐにした状態で抱っこしたり、おむつを当てると股関節がはずれてしまうことがあるのです。
また病院によると、「出生前の環境次第で股関節脱臼が発症しやすくなる」とも。多胎妊娠や子宮筋腫、逆子、女児(骨盤が柔らかい)、寒い季節に産まれた場合(厚着や布団によって脚を伸ばした状態になりがち)
…などは特に当てはまりやすい、と言います。
たしかに我が家は、羊水が少なかったからか、赤ちゃんが胎内でゴロンとうまく回転できずに逆子となりました。加えて女の子なことも股関節脱臼の条件に合ってしまったのかも…。
おしりのしわの数で、脱臼を見分ける?
股関節脱臼が何よりも恐いのが、「赤ちゃんが痛みを感じない」こと。仮に脱臼を引き起こしても、赤ちゃんの表情だけで症状を読み取るのは難しいです。また足が動かなくなるわけでもないので、なかなか気づきにくいのが悩ましい…。
「じゃあどうすればいいんだよ?」 というパパ。大丈夫!見分ける方法はちゃんとあります。育児書では、気付きのサインとなる下の5点を挙げています。
1、ひざを曲げた状態で股を広げると、股関節にカクッという感覚がある
2、両ひざを曲げた状態で股を開こうとすると、片方または両方の足が開きにくい
3、太ももやおしりのしわの数、しわの溝の深さが左右で異なる
4、仰向けでひざを曲げると、両ひざの高さが異なる
5、顔が左右どちらかを向ける癖があり、向いた反対側の足がピーンと伸びている
パパは、ぜひこの5点をチェックしてみてください。注意深く観察を続けるのがポイントなので、就寝前や沐浴時など、チェックする時間を決めて習慣化させるといいですね。
そして、病院での乳児健診も強くオススメします。
1か月健診では、股関節脱臼の有無をチェックします。おむつをはずした状態で、両足を伸ばしたり揃えたり、ひざを曲げて、股関節を広げるなど、脱臼がないかを調べます。病院なら、家での簡易的なチェックと違い、しっかりフォローしてくれます。
「オムツを均一に装着」を心がけよ!
もし「股関節脱臼の予兆がある」と診断されても慌てずに。まずは自由に足を動かせるようにしておくことを心がけましょう。
寒いから、寝相が悪いから、といってむやみに両足をしめつけるように服を着せたり布団をかけて圧迫するのはNG。また抱っこのポーズは、足をカエルのようなM字形に開かせましょう。おくるみやスリングは長時間使わないようにするといいです。
オムツを替えるときは両足が左右均等に曲がるように位置合わせした上で装着を。オムツのサイズがきついかも?と思ったら1つ上のサイズに変えるのがベター。
寝るときに、顔の向きぐせがあるなら、反対側に顔を向けるようにタオルで土手を作るのも1つの手です。
こうしたケアを、寝返りを始める生後6か月ごろまで続けていきます。
ちなみに我が家の娘の場合、抱っこ時のカエル開きが不十分だったのと、首の向きぐせがありました。そこで「M字形」を意識し、寝るときにタオルで土手を作って向きぐせの解消に努めました。またオムツを左右均等に替えることにも気を付けました。
そういった働きかけのおかげで、股関節脱臼を防ぐことができたのかもしれません。
最後にまとめると、
・日頃から赤ちゃんの様子を観察する
・乳児健診を面倒がらずに受ける
以上のダブルチェックにより、早期発見がしやすくなります。「心配だなあ…」と思うかも知れませんが、股関節脱臼はこうしたケアを生後3~6か月頃から始めれば、ほとんど治ると言われています。
赤ちゃんを無事に育てるためにも、パパママは根気よくケアを続けていきましょう!